ビットコインをはじめとする仮想通貨には、元本割れのリスクがあります。そのことを理解していない人は、仮想通貨に手を出すべきではありません。
「損をするとしたらどのくらい?」
「絶対に儲かるわけではないの?」
初心者のうちは、この辺りのこともよくわからないと思います。当記事ではビットコインの料金とその変動から見える仮想通貨のリスクや、今後の展望についてお話ししたいと思います。
損をすることもある?ビットコインの取引価格
仮想通貨に保証はない
仮想通貨は株と同じようなもの。運用は完全に自己責任であり、儲けられる可能性があるということは、当然損をする可能性もあるということです。
仮想通貨の取引価格は、上昇したり下降したり、急騰したり急落したりと激しく変動します。
たとえば、2017年11月現在のビットコイン1個(1BTC)の取引価格は、取引所だと大体89万円くらいです。
今あなたがこのビットコインを1つ購入したとしましょう。もしかすると今後、ビットコインの価値が上昇して、100万円くらいになるかもしれません。
実際今年11月には、100万円の手前まで高騰したのです。もしそのときに手持ちのビットコインを売却していれば、10万円近く儲けたということになります。
しかし逆に、100万円手前の頃にビットコインを購入した人はどうでしょうか。その後下降線を描き、現在は89万円。10万円程度損をしたことになってしまいますよね。
このように仮想通貨は、購入するタイミングによって、得をすることもあれば損をすることもあるのです。
タイミングの見極め
ですから仮想通貨の売買をするなら、高騰/下落のタイミングを見極めることが重要です。しかしそれは非常に難しいことだと言えるでしょう。
たとえば仮想通貨イーサリアムは、複数の大手企業がそのシステムを活用するための研究を共同で行うと発表してから、一気に値上がりしました。
こういった大きなイベントの後には価格が高騰する可能性が高いんですけれども、そう頻繁に起こることではないでしょう。
傾向としては、長期的に見れば確かに仮想通貨の価値は全般右肩上がりに推移しています。つまり少しずつ価値が上昇しているということです。
また、先ほど述べたような何らかの事件が起こると、価格は一気に高騰し、その後急落して元の価格の同じくらいのところに落ち着くことが多いです。
これが全体としての傾向ですが、マイナーな仮想通貨ですと、一向に価値が上がらない、ずっと右肩下がりである、最悪消滅してしまうという可能性がありますので、注意が必要です。
仮にビットコインが消滅したら
ほとんどあり得ないことではありますが、もし仮に、今あるビットコインがすべて無価値の物になってしまったらどうなるのでしょう?
これに価値を見出す人がひとりもいなくなって、通貨としての価値を喪失してしまったら、あなたが投資した分のお金はどうなるのでしょうか。
もうお分かりですね。この場合、投資した分だけ損をすることになります。
89万円のビットコインが0円になってしまった、そうするとあなたは、ビットコインを購入するのに使った金額、89万円を丸々損をすることになるわけです。
先述しましたが、これはビットコインの場合はほとんどあり得ない事柄だと言えるでしょう。
すでにもっとも有名な仮想通貨として定着し、1BTCが89万円台になっているわけですから、これがいきなり消滅するというのは考えにくいことです。
しかしながら、ビットコイン以外の、マイナーな仮想通貨の場合は、「消滅する」ということが本当に起こり得ます。
したがって、仮想通貨の取引をするなら、今後長く生き残っていきそうな銘柄を購入すること、そして投資の金額を、丸々失っても構わない程度に収めることが大切です。
息の長そうな銘柄
それでは今後長く生き残りそうな銘柄とはどれなのでしょうか?
ビットコインはもちろんですが、その他にも色々とあります。国内のビットコイン取引所「コインチェック」の取り扱い銘柄を基準に考えると良いでしょう。
ここは有望な仮想通貨しか取り扱っていません。現在コインチェックが取り扱っている銘柄は以下の通りです。
これらの仮想通貨を購入しておけば、とりあえず消滅の危険性はないと思います。あとは得をするか損をするかですが、リスクの低さで選ぶならリップルやネムでしょう。
これらの仮想通貨は2017年11月20日現在、1個30円未満です。仮想通貨全体の価値が右肩上がりに推移している現在、これらの安価な仮想通貨を購入しておけば、得をする可能性は高く、またもし損をしたとしてもせいぜい数万円程度でしょう(大量購入した場合は別)。
初心者のうちは1万円、2万円程度の投資から始めるのが良いのではないでしょうか。ちなみに、ビットコインは、
このように価格が右肩上がりになっております。安かった頃に購入した人は大儲けでしょうね。
仮想通貨のリスクまとめ
以上、ビットコインの今の料金や価格変動、仮想通貨のリスクについてお話しいたしました。
業界全体が盛り上がっている今が買い時と言っていいかもしれません。ビットコインは1BTCよりも小さな単位、たとえば数百円程度で小売りされてもいますので、89万円を支払わなければ購入できないというものではありません。
みなさんもこれを機にひとつ、投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【次項】仮想通貨の「スプレッド」って一体なんなの?
【前項】仮想通貨の種類と取引所一覧へ